お役立ちコラム
2024.12.4
人生の転機には、自分が本当にやりたいことや目標が見えなくなることがあります。しかし、対話を通じて思考を整理すると、自分でも気づいていなかった夢や情熱が浮かび上がってくることがあります。
今回は、私がファシリテーターとして関わった66歳の男性Aさんの事例を通じて、思考整理がどのように新しい挑戦を生み出す力になるかをお伝えします。
Aさんは65歳で仕事をリタイアし、時間に余裕ができた一方で、明確な目標を見失っていらっしゃいました。「思考整理をするのにうってつけの人がいる。」と、Aさんの仕事仲間だった知人からご紹介いただきました。
対話をする中で、Aさんの中に「祇園祭」への深い思い入れがあることが分かってきました。長刀鉾町の囃子方理事を務め、祇園祭に長年携わってこられたそうです。
「祇園祭は日本の大切な文化だ」と語るAさんの姿には、隠しきれない情熱がありました。しかし、その思いをどう行動に移したら良いかまではご自身で考えられていない状況でした。
Aさんの情熱を具体的な形にするため、3人で「目標実現プランを作るワークショップ」をしました。その中から生まれたのが、「祇園祭講座を開催する」というアイデアでした。この講座は、Aさんの知識と経験を活かし、多くの人に祇園祭の魅力を伝える場を作ることを目的としました。
「祇園祭期間に長刀鉾町で2回講座を開催して、多くの人に祇園祭のことを深く知ってもらい、これまでの10倍祭りを楽しんでもらう」という目標のもと、3人で実現までの道筋を考えました。「講座内容を考える」「開催場所を探す」など具体的な行動をふせんに書き出しました。
作り上げたプランに沿って、一つずつ行動して行かれました。期限が山鉾のあるお祭期間と定めていたので、集中して進められました。
Aさんは祇園囃子が聞こえる鉾町で、見事2回にわたり「祇園祭講座」をされました。参加者アンケートでも、「知らないことばかりで面白かった。」「祇園囃子の体験もできて良かった。」と大変好評を博しました。
「この講座を世界中の人々に届けては?」という講座参加者の声を受けて、急遽オンライン動画を制作しました。期間限定で公開し、世界に向けて祇園祭の魅力を広く発信できました。
このプロセスを通じて、Aさんだけでなく、私たち3人全員に変化がありました。
最初は漠然としていた「祇園祭を伝えたい」という思いが、具体的な計画に変わり、行動に移せました。
一人では難しかった夢が、ワークショップを通して夢を仲間と共有できたことで実現しました。Aさんは「仲間の力を借りて形にできた。」と感謝の気持ちを語っておられました。
講座の成功は、Aさんにとっても私たちにとっても大きな達成感となり、次の挑戦への自信につながりました。その後、Aさんは、技術系の国家資格試験にも合格され、週に3〜4日はお仕事もしながら、お元気に暮らされています。
この事例は、ワークショップを通して思考を整理することで、自分でも気づいていなかった夢や情熱を掘り起こし、それを形にすることができるということを教えてくれました。
「言葉にすることで夢が形になる。」
もしあなたが、目標や夢がなくなったと感じていらっしゃるなら、まずは思考を整理してみてください。その先に、新しい可能性や道が必ず見えてくるはずです。
「一人ではなかなか目標を見つけられない。」「夢を実現させる道筋を一緒に考えて欲しい。」と思われる方は、ぜひ「河上ひかる相談室」の思考整理サポートをご活用ください。